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ひめゆりの塔とは、沖縄戦末期に沖縄陸軍により第三外科が置かれた壕のすぐ傍に立つ高さ数十センチの慰霊碑のことです。
終戦直後は物資難とアメリカ軍統治下に建てられたため、「塔」と名称がついていますが、実物はそれほど大きなものではありません。
この第三外科壕で「ひめゆり学徒隊」が、負傷兵の食事や傷の世話などをしていました。戦局が絶望的になり解散命令がだされた翌日の6月19日、脱出直前に第三外科壕はアメリカ軍により攻撃を受け兵士や学徒隊の多くが亡くなりました。
この最も被害を受けた第三外科壕跡に慰霊碑が建てられました。
当時はひめゆり学徒隊だけでなく、他の学校の生徒たちも学徒隊として同じような運命をたどったと言われています。
後に、ひめゆりの塔に関する小説や映画も作られ沖縄戦の悲惨さを伝える象徴となりました。

写真奥が犠牲者の名前が刻まれている慰霊碑。その手前右にある小さな碑が「ひめゆりの塔」です。